Armadillo-610

特徴
50mm×50mmの小型モジュール型組み込みプラットフォーム
Armadillo-610は、Arm Cortex-A7(528MHz)のSoC「i.MX 6ULL」(NXPセミコンダクターズ製)を搭載した、小型CPUモジュール型の組み込みプラットフォームです。
ユーザー自身が新たに拡張ボードを開発して機器に組み込むことを想定しています。設計が煩雑になりがちなCPU周りはArmadillo-610をそのまま使い、開発セット用拡張ボードの回路図(購入者向けに無償で提供)を参考にして設計開発が比較的簡単なインターフェース部分だけを拡張設計することにより、設計時間を節約しつつさまざまな形状の基板を実現することができます。

Armadillo-610本体と拡張ボードは基板対基板コネクタ[※]で接続するため、シングルボードを使う場合に比べて製造時の組み立てをシンプルな工程で行うことができます。
[※] ヒロセ電機製DF40シリーズ100pin BtoBコネクタ対応。耐環境性能に配慮・省電力
Armadillo-610は動作温度範囲-20℃~+70℃までをカバーする産業用途向けの仕様です。また、わずか数W程度で動作するので、低消費電力が必須条件となるバッテリ駆動の機器にも適しています。また、電源が確保しにくい環境での利用も想定し、製品購入者向けに、一般的なリチウムイオン電池の定格電圧(約3.7V)で利用できる電源回路を参考情報として公開します。

Armadillo-640と同等の機能を搭載
Armadillo-610は、シングルボード型の組み込みプラットフォーム「Armadillo-640」の姉妹製品で、Armadillo-640と同等のインターフェースを拡張することができます。
主な搭載インターフェース:
USB, LAN, シリアル(UART), SD/MMC, LCD, I2C, I2S, SPI